車の買い替え「EV」の選択はアリ? ナシ?
毎日お世話になっている車の年数が10年、走行距離は10万キロを超えました。そろそろ車の買い替え時かと考えていると、気になるのは「EV(電気自動車)」を候補に入れてもいいかどうかということ。2021年の車買い替えに関するある意識調査では「次はEVを買う」を答えた人は2割、さらに環境への意識が高いユーザーにしぼるとなんと4割にものぼったとか。今回は「今」のEV事情について、気になる点を深掘りしていきます。
どれくらいの距離を走れるの?
EVでは、一回の充電でどこまで走れるのか気になります。車での一泊旅行、あわや電欠で動けないなんてことにはなりたくありません。EVにみちよがはじめて出会ったのは10年前。距離や充電時間への不安がまだ大きかったことを覚えています…でもあれから技術は格段に進化していました。
2022年の今、現行のほとんどの車種が200㎞以上走行可能です。
日常での運転は全く問題ありませんね。もちろん遠出の際は充電スポットの確認は必須です。こちらもここ数年で急増していました。どこでも見かけるガソリンスタンドには及びませんが、その数は今や6割近くの約19,000箇所まで伸びています(2022年4月時点)。以下から充電スポットの位置を検索できるので、近所やお出かけ先などチェックしてみましょう。
充電スタンド検索はこちら(EVsmartのサイトへ)鹿児島市だけでも77箇所も! 確かに道の駅や観光地などいろいろなところで見かけるようになりました。
どれくらいお金がかかるの?
EVが環境にもいい、性能も問題なしと分かっても、二の足を踏むのはやはり「価格」です。EVの主流となっている新車の価格帯は300〜600万。ガソリン車が300万円以下の選択も多くあることから考えると、車体購入費は高く感じてしまいます。でも諦めるのはまだ早いところ。2つのポイントを押さえておくと、EVの選択がぐっと身近に。
❶初期費用は補助金を上手に活用して負担減!
国や自治体は2050年カーボンニュートラルの実現に向けてEV購入を後押していて、補助金制度をもうけています。予算額に達した時点で受付を終了するものあるので、気になる方は頻繁に最新情報をチェックしておいたほうがよさそうです。
注目のNEWS
経済産業省はEV、PHV(プラグインハイブリッド車)、FCV(燃料電池自動車)の購入補助と充電インフラ整備補助の申請受付を2022年3月31日から開始。EVの補助金は、上限額が40万円から85万円まで大きく引き上げられました!
❷ランニングコストはガソリン車よりおトク!
同じ重量のガソリン車と比べると、「自動車税」や「自動車重量税」が安くなります。そして最も大きなランニングコストと言えば「走行費」。ガソリン代が高騰している今、余計に気になります。EVのエネルギー源は言わずもがな「電気」。1万キロを走るために必要な走行費をガソリン車とEVで比較したある試算によると、年間でガソリン車よりもEVの方が3分の1程度に安く抑えられるという結果も。深夜電力プランを契約していて自宅充電ができる方なら、さらに抑えられそうです。
費用は購入費とランニングコストとトータルで見る必要がありますね
どんな人に向いているの?
脱炭素時代では、二酸化炭素を排出しない環境にやさしいEVはますます大きな盛り上がりを見せてくれるでしょう。現時点では、環境への意識が高い人や、振動や走行音がほとんどない快適な乗り心地を楽しみたい人に多く選ばれている印象です。ではその他の一般の方にはおすすめできないかと言うと、向いている人もいます。それは、
近距離移動が多く、自宅充電できる人。
太陽光発電や蓄電池との掛け合わせなら、さらに◎。
EVを購入しても、自宅に充電器がない場合は、わざわざ充電スポットまで行って30分ほど待つことになります。日常使いとしてはやや面倒ですね。自宅充電器があれば、寝ている間に充電ができ、スタンドに行く時間も手間も省くことができます。すぐ近所や通勤途中などに充電スポットがない場合は特に、EVと充電器のセットでの購入がおすすめです。
もし自宅に太陽光発電と蓄電池があるなら、より一層使い勝手が良くなります。今は電気は売電よりも自家消費がおトクな時代。太陽光発電でつくったものの自宅で消費できない余剰電力をあますことなく有効活用できます。節約効果が大きいだけでなく、近年増えている災害への対策にもなるので安心材料にも。
現在賃貸の我が家には自宅充電器はむずかしそう。でも将来的に太陽光発電付きマイホームと合わせてEVへの乗り換えはアリ!
現在は各メーカーからさまざまなEVがでていて、2022年中には軽自動車EVも登場するとか。より暮らしや趣向にあったEVを選ぶ楽しみが増えそうです。自分や家族のライフスタイルにぴったりの、納得のEVと出会えるといいですね。
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