ホーム やまとの電気 電気代の仕組みを解説。請求金額の読み解き方

電気代の仕組みを解説。
請求金額の読み解き方

毎月送られてくる、またはWEBで確認している電気の請求金額。基本料金や電力量料金はわかるけど、再エネ賦課金? 燃料費等……調整……額? 各項目の中身がわかれば、電気代がなんとなく高くなった、安くなったと感じたときに、その理由を予想できるようになります。やまとの電気を例に、請求金額の読み解き方を学びましょう。

やまとの電気 料金の内訳

やまとの電気の料金は以下のような項目で構成されています。

・基本料金
・電力量料金
・燃料費等調整額
・再生可能エネルギー発電促進賦課金

それぞれの内容を解説します。

内訳1/基本料金

ご契約の容量ごとに設定された固定の金額です。容量を変更しない限り毎月同じ金額が請求されます。

かんまり

ちなみに、契約プランによって容量の単位が異なります。従量電灯BはA(アンペア)、従量電灯CはkVA(キロブイエー)、低圧電力はkW(キロワット)です

内訳2/電力量料金

使用電力量に応じて計算します。やまとの従量電灯Bプランの場合、
①~120kWh
②121~300kWh
③301kWh~

と使用量ごとで単価(〇〇円/kWh)が設定されており、①+②+③が電力量料金となります。ほかに時間帯や季節など、ライフスタイルに合わせて単価を設定しているプランもあります。

かんまり

電気代が高くなったり安くなったりするのは、この電気の使用量によるところが大きいです

内訳3/燃料費等調整額

燃料費調整単価×使用電力量で計算されます。燃料費調整単価は燃料費調整制度に基づいて決められる金額。原油、LNG(液化天然ガス)、石炭などの火力燃料の価格を迅速に電気料金へ反映させたもので、毎月変動しています。一般的には供給エリアの旧一般電気事業者(九州電力や東京電力エナジーパートナー)と同じ料金で計算し、やまとも同様です。

燃料費等調整額の決まり方

3カ月間の平均燃料価格と、各供給エリアで定められた基準価格を比較して燃料費調整単価が決まります。

やまとの電気の供給エリアから九州電力管内を例に挙げると、基準価格が27,400円と定められています(2021年4月現在)。

3カ月間の平均燃料価格が
・27,400円を下回る……その差から単価を算出し、請求金額の内訳には「▲000円」のように減算の形で記載されます(マイナス調整)
・ 27,400円を上回る……その差から単価を算出し、請求金額の内訳には「000円」のように記載されます(プラス調整)

単価が適用される期間

上記は、どの期間の平均燃料価格がどの月の燃料費調整単価に反映されるかを示した表です。

2021年に入ってから九州電力が発表した燃料費等調整額(低圧)は、以下の通り。

2021年1月 ▲1.8円/kWh
2021年2月 ▲1.8円/kWh
2021年3月 ▲1.7円/kWh
2021年4月 ▲1.54円/kWh
2021年5月 ▲1.32円/kWh

お気付きですか? だんだんマイナス調整の金額が少なくなっているんです。
2020年末から2021年1月で電気の市場価格高騰が話題となったとき、燃料価格の上昇も起きていました。その分がいまの燃料費等調整額に表れていると予想できます。
参考サイト:九州電力 燃料費調整制度について (kyuden.co.jp)


また、燃料費等調整額の中には「離島ユニバーサルサービス調整単価」分も含まれています。主に火力発電の電気が供給される離島の電気における燃料費の変動を、燃料費等調整額と同様に料金に反映させたものです。本土、離島のすべての需要家から回収しています。

電力不足で市場価格が高騰。 いったい何が起こったのか? 1/2(エネクリップ記事) 電力不足で市場価格が高騰。 いったい何が起こったのか? 2/2(エネクリップ記事)

※2023年2月1日追記
この記事を公開後も燃料価格は高騰しつづけ、燃料費等調整額はプラス調整に転じました。そのためトータルの電気料金に大きな影響を与えています。

内訳4/再生可能エネルギー発電促進賦課金

固定価格買取制度(FIT)で買い取られる、太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギー発電による電気の買い取り費用を反映させたもので、単価×使用電力量で計算されます。需要家から集められた賦課金はいったん電力会社が預かり、国が指定する機関へ納付します。
単価は年度ごとに変わり、全国一律になるように調整しています。

・2018年5月分~2019年4月分の単価:2.90円/kWh
・2019年5月分~2020年4月分の単価:2.95円/kWh
・2020年5月分~2021年4月分の単価:2.98円/kWh
・2021年5月分~2022年4月分の単価:3.36円/kWh

年々単価が上がっているのは、FITで買い取られる再エネ由来の電気が増加していることを表しています。再生可能エネルギーが主力電源となることを目指して、個人も企業もすべての需要家が負担しているのです。
参考サイト:制度の概要|固定価格買取制度|なっとく!再生可能エネルギー (meti.go.jp)

電気料金をきちんと把握

電気料金の読み方がわかると、電気代が上がったと感じたときにその理由が電気の使用量にあるのか、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価が上がったことにあるのかに気付くことができます。「なぜか電気代が上がっている」と不安になるより、「だから電気代が上がっている」と理解できるほうがいいですよね。さっそく次に届く請求明細、または検針票を見てみてください。

ネクストパワーやまと株式会社WEBサイト(やまとの電気ページ)

また、どちらにしても電気の使用量が多くなればなるほど家計にかかる負担は大きくなります。電気代を抑えるには、LED照明や省エネ機器などを用いて「賢くつかう」こともお忘れなく。

かんまり

LEDや省エネ機器のことは大和電機、または福永電気商会にぜひぜひご相談ください

大和電機株式会社WEBサイト(省エネ事業ページ) 有限会社福永電気商会WEBサイト
この記事を書いた人:かんまり

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