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ペットボトル1本から見る「カーボンフットプリント」

ピクニックやハイキング、お花見など、楽しいイベントが盛りだくさんの春。そんな時ついつい手に取ってしまうのが、コンビニや自動販売機で売られているペットボトル飲料。マイボトル持参を心がけているものの、うっかり忘れることも多いみちよにとって、身近で便利なアイテムです。でもペットボトル1本が、地球環境にどれくらいの影響を与えているか考えたことはありますか? ここではペットボトルを例に「カーボンフットプリント」について解説します。

カーボンフットプリントとは?

気候変動や環境負荷を考えると突き当たるキーワード「カーボンフットプリント」。今回もペットボトルの環境負荷について調べていたところ、でてきたワードでした。「カーボンフットプリント」は環境省のサイトでは以下のようように示されていました。

カーボンフットプリント(CFP:Carbon Footprint of Product)とは、製品・サービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通した温室効果ガス排出量を、CO2排出量として換算した値のことです。
参照:https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/cfp_calculation.html

ちょっと難しいので、ペットボトルのオレンジジュースで考えてみるとこんな感じです。

1.原材料を作る(オレンジを育てる、砂糖を作る → トラクター・機械がCO2を出す)
2.工場でジュースを作る(機械を動かす電気 → 発電所でCO2を出す)
3.ペットボトルを作る(プラスチックを作る → CO2を出す)
3.ジュースを運ぶ(車や船で運ぶ → ガソリンを使いCO2を出す)
4.自動販売機で冷やす(電気を使う → CO2を出す)
5.飲んだ後にペットボトルを捨てる(ゴミを燃やす → CO2を出す)

オレンジジュースのペットボトル1本をとっても、これだけたくさんのCO2が出ているとは考えたことがありませんでした。「カーボンフットプリント」は、こうしたCO2の量を計算して「見える化」することで、環境に優しい商品や行動を選びやすくする、大切な指標なんですね。

みちよ

飲み終えたペットボトルだけでなく、原材料や生産過程にも大きな負荷がかかっていると知り驚きました。

今日からできるカーボンフットプリント削減アクション

実際に店頭でカーボンフットプリントの表示のある商品を探してみました。調べてみたところ、ラベルデザインは世界共通ではなく、日本だけで使用されているマークや、数値表示がメインのもの、地域や企業独自のデザインもあるようです。このあたりの表示については、「カーボンフットプリント表示ガイド」を参考に、全デザインに共通して大きく表示されているという「kg-CO2」を手掛かりに探しましたが、すぐに見つけることがむずかしく感じました。

出典:環境省・経済産業省「カーボンフットプリント表示ガイド」(2025年2月)より抜粋
(https://www.env.go.jp/content/000286660.pdf 参照)
みちよ

みなさんもぜひ探してみてください!

カーボンフットプリントの商品や製品が身近でなくても、今すぐできるカーボンフットプリント削減アクションはたくさんあります。過去にもエネクリップで色々と取り上げていますので、お時間があればこちらも見てみてください。

1. 節電を心がける
節電・省エネ家電のポイントをチェックする 節電効果大のLED照明のメリットと注意点はこちら
2. 移動手段を見直す
車の買い替えに「EV」の選択が上がったら、こちらをチェック 地球にやさしいエコドライブのすすめ
3. 食品ロスを減らす
食品ロスをなくそう!宴会時のコツも教えます
4. 3R(リデュース・リユース・リサイクル)を実践する
3Rとは?食品ロスとも関わり大の現状を確認しよう

最後にカーボンフットプリントの製品や商品でなくても、環境によい商品や製品を選ぶことはできます。環境省の以下のサイトではいろいろな環境ラベルが検索できます。今後の判断材料としてぜひご活用ください。

環境省:環境ラベル等データベース(外部サイトへ遷移します)

みんながカーボンフットプリントを意識すれば、未来を変えることができます。ペットボトル1本でも、これだけのCO2が排出されているのです。私たち消費者の選択が地球の未来をつくる——そのことを意識し、今日からの行動を見直してみましょう。

省エネ対策や節電、LED照明に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人:みちよ

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