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工事なしでは発火のおそれも。LED化の注意点

いまやLEDは照明の主流。政府はLED照明や有機EL照明などの高効率次世代照明を、2030年までに100%普及させることを目指しています。
「今使っている蛍光灯が切れたらLEDランプに替えればいいか」と考えている方はご注意を。方法を誤ると、火災事故につながる場合があります。
わが家のLED化はどのように進めるかを考えるきっかけにしてください。

LEDって何がいいの?

今後大幅な省エネ性能の向上が見込まれる高効率次世代照明(LED照明、有機EL照明)については、2020年までにフローで100%、2030年までにストックで100%普及させることを目指す。(現状:1%未満)

出典:資源エネルギー庁「これまでのエネルギー基本計画について」/(参考)過去に策定されたエネルギー基本計画 3.第2回改訂(平成22年6月閣議決定)

政府も推すLED。それには相応の理由があります。まずはその特長をおさらいしましょう。

省エネ

LEDの消費電力は、蛍光灯の約30%、白熱電球の約20%と言われています。省エネによってCO2の発生を抑えることができ、もちろん電気代も安くなります。

    電力消費量のイメージ

長寿命

LEDは約4万時間の使用ができます。1日に10時間点灯させるとしたら、11年弱は取り替えいらずということになります。蛍光灯は最長1万3000時間程度、白熱電球は1000~2000時間程度で、同様に計算すると蛍光灯が約3年半、白熱電球が3カ月~半年しかもちません。製品の価格はちょっと高いですが、交換の頻度も考慮するとLEDの方が経済的といえるでしょう。

  1日10時間、10年間使った時のランプ交換の頻度のイメージ(白の縦線がランプ交換を示しています)

ほかにも進化が

環境負荷が少なく、長く使える点が評価されながらも、普及しはじめの頃は「直線的で白っぽい光が苦手」との意見もあったLED。しかし近年は幅広いニーズに応えられるほどに進化しています。光の色は「電球色」「温白色」「昼白色」に「昼光色」などのバリエーションがあり、調光・調色ができるタイプなら、同じ部屋でも時間帯によって雰囲気を変えられます。一方にしか向かなかった直進性のある光については、均一にムラなく照らすための工夫を施すなど、使いやすさが向上しています。

ランプを変えるだけでLED化完了?
それでは危険な場合があります

電球型やシーリングライトであれば、工事なしでランプを交換するだけ、器具ごと取り換えるだけでLEDに移行できる場合が多いです。ただし、ランプ交換でLED化をするときは、口金や形だけで選ぶのではなくその照明器具に使用可能かどうかをきちんと確認しましょう。

直管型は要注意!

注意が必要なのは、キッチンでよく見られる細長い棒状の直管蛍光灯です。器具内部の安定器と呼ばれる装置を取り外し、LEDに適した配線に変更するバイパス工事が必要になります。これを怠ると異常加熱などにより、発煙・発火などの事故が起きるおそれがあります。

かんまり

LED工事はやまとにご相談ください

LED工事のお問い合わせ(大和電機Webサイト)

LED化は慎重に、そしてお早めに

「発火するかも」なんて聞くとちょっと怖くなってしまいますが、正しい使い方をすれば地球にも家計にもうれしいものであるのは確か。LEDの導入で不安があるときは、販売店や工事店に相談しましょう。

さらに今は蛍光灯が生産縮小の傾向にあり、今後入手が困難となる可能性があります。

蛍光灯の生産縮小についてはこちらの記事をご覧ください

「照明がつかなくて困った!」となる前に、早めにLED化のご検討を。

この記事を書いた人:かんまり

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