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知る、学ぶ。
「原子力発電」

2021年3月11日、東日本大震災での福島第一原発事故から10年。
この間に、日本だけでなく世界のエネルギーへの意識は大きく変わりました。
やまとが、「再生エネルギー100%の普及」を目指すきっかけにもなったこの出来事とあわせて、改めて「原子力発電」について考えてみたいと思います。

「エネルギーの安定供給」の解決策として促進された「原子力発電」

1970年代のオイルショックで、世界は石油資源への依存のリスクを痛感しと言われています。この出来事で、いかにエネルギーを安定して供給するかが最重要課題となりました。オイルショックは日本でも大きな混乱を招きました。日本中のスーパーからトイレットペーパーが消えたという記憶がある方、話に聞いた方も多いのではないでしょうか。当時は高度経済成長期。電力需要が拡大していたことも重なり、急務となった石油の代替エネルギーとして注目されたものの一つが原子力発電だったのです。

みちよ

「エネルギーの安定供給」が求められるようになった背景について深掘りしたい方は、ぜひこちらの記事で!

知る、学ぶ。 日本のエネルギーの「今」

相次いだ原子力発電事故

世界的にも積極的にすすめられていた原子力発電ですが、トラブルが相次ぎ報告されるようになります。なかでも世界に衝撃を与えた以下の原発事故はご存知の方も多いのではないでしょうか。


スリーマイル島原子力発電所事故
1979年3月28日、2号機で給水ポンプが動かなくなり、原子炉が緊急停止したことをきっかけに起きた事故。人為ミスが重なって原子炉を冷やす冷却水が流出したことで炉心が露出して一部溶融し、放射性物質を含む汚染水が建屋内に漏れた。国際的な事故評価尺度(INES)ではレベル5。

朝日新聞デジタル

チェルノブイリ爆発事故
1986年4月、ウクライナ(旧ソ連)で起きた20世紀最悪の原発事故。4号炉が動作実験中に制御不能となり爆発。ウクライナのほか、ベラルーシ、ロシアに放射性物質が降下し、原発半径30キロメートル圏内が居住禁止区域となった。事故後、放射性物質の漏出を防ぐため、「石棺」と呼ばれるコンクリート製の構造物で原発を覆ったが、老朽化のため、新たなシェルターを建設中。原発の解体と、内部の放射性廃棄物の取り出しには数十年かかるとされる。国際的な事故評価尺度(INES)では最悪レベルであるレベル7。

朝日新聞デジタル


そして記憶にも新しい2011年、福島第一原発事故が発生し深刻な被害がもたらされました。事故レベルは、最悪と呼ばれたチェルノブイリ原子力発電所の事故と同じと言われるレベル7。やまとも仮設住宅電気工事の支援に赴き、心も体も疲弊するなかでどれだけ電気エネルギーが大切かを体感。今後の事業展開の大きな分岐点を迎えることになりました。

原発の再稼働は必要か? やまとの答え

原発の再稼働の必要性について、何よりも大切なのは「人の命」であるとした上で、国は以下のような回答を発表しています。

命や暮らしを大切に思えばこそ、「安定的に」「安いコストで」「環境に負荷をかけず」「安全に」電力を供給するという、「3E+S」を追求することが重要になります。その一環で、政府としては、原子力規制委員会によって安全性が確認された原発にかぎり、再稼働していくこととしているのです。

資源エネルギー庁

これまでも、今も私たちの暮らしを支えてくれている原子力発電。多角的な視点から簡単に停止とは言えないことも理解できます。それでも、やまとは「持続可能な電気エネルギーを、スタンダードに。」をミッションに掲げ実現に向かって全力で動きます。ぜひ皆さんも、最適な答えとその実現方法を追求してほしいと思います。

この記事を書いた人:みちよ

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