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電気記念日に電気の歴史を調べてみた

あまり知られていませんが、3月25日は電気記念日。なぜこの日だと思いますか? そんな疑問をきっかけに、電気のことを調べてみました。誰かに教えたくなる電気の歴史です。

知ればおもしろい電気の豆知識

3月25日は電気記念日。この日にちなんで、電気に少しだけ詳しくなれる豆知識をご紹介します。

日本初の電灯はまぶしすぎた?

3月25日は、日本で初めて電気のあかりが灯された日です。

1878年(明治11年)3月25日、電信中央局開局祝賀会が開催された工部大学校の講堂で、イギリス人教授のエアトンがグローブ電池50個を使い、アーク灯を点灯しました。これが電気記念日の由来です。

アークとは気体の中を電流が流れる放電現象の一つで、2本の炭素棒を電極に用い、先端と先端の間で生じるアーク放電の発光を利用した照明です。

なかなか難しい説明ですね。溶接のときにバチバチと放出される強い光を思い出してください。あれがアーク放電です。

日本電気協会のwebサイトでは、「目もくらむような青白い光がほとばしり」とアーク灯のあかりを表現しています。照明用に電流を調整していたとは思いますが、とてつもなくまぶしい光だったと想像できます。

かんまり

太陽光に近い光とも言われていたそうです

その後、あのエジソンが発明した白熱電球の台頭によってアーク灯はその役目を終えたのでした。

参考サイト:電気記念日の由来 | 日本電気協会 (denki.or.jp)

エジソンの白熱電球は日本のアレで大成功

もう一つ、エジソンの白熱電球でご紹介したい豆知識。世間がアーク灯の改良に取り組むなか、エジソンは全く異なる照明を目指し、酸素を使わない、壁を汚さない白熱電球の実用化に成功しました。

1879年に開発した白熱電球は、炭素化させた木綿糸に電流を通して光らせる仕組み。約14時間の連続点灯が可能でした。

これでは毎日のように電球を交換しなければならないですよね。そこでエジソンは点灯時間を延ばすため、さまざまな素材を試します。

最終的に彼が最適な素材に選んだのは、竹。研究室にあった扇子の竹を用いると、点灯時間が200時間まで延びました。

さらに良質な竹を求めたエジソンは、来日時に紹介された京都・八幡の真竹にたどり着き、なんと1200時間以上の点灯に成功。これが世界中で大ヒットとなったのです。

かんまり

京都の竹に出合わなければ照明の発展は今より遅れていたかも?

記念日をきっかけに、電気のことをもっと知ろう

電気記念日にちなんで電気の歴史を調べてみたら、意外なこと、おもしろいことに出合いました。そして少しだけ賢くなった(ような気がします)。

3月25日の記念日に、親子で電気のことを調べたり話したりしてみませんか? 今まで知らなかったことに触れ、新たな関心が芽生えるかもしれません。

この記事を書いた人:かんまり

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