ホーム 太陽光 もし太陽光発電設備が水害にあったら? 台風・豪雨への備え

もし太陽光発電設備が水害にあったら? 台風・豪雨への備え

ここ数年、台風や豪雨による災害のニュースが珍しくなくなってきたなと感じています。先日も、ここ鹿児島で連日記録的な雨が降り続いたばかり。一時期は毎日のように緊急速報のアラームが鳴り響き、いつ自分の身に災害が降りかかるか分からないと改めて実感しました。災害で影響が出るのは、大切な資産である太陽光発電にも同じこと。さらに9月はいわゆる「台風シーズン」と呼ばれる時期。災害時に余分な心配を少しでも減らすためにも、いざというときのためにできる備えや、日ごろから確認しておくべきポイントについて、まとめました。

水害への備え。日頃からできる対策は?

事前にしておくと安心な対策をいくつかご紹介します。

設計・施工の確認

あってはいけないことですが、工事における施工不良で、本来の耐久性が保持できていないと台風や豪雨に耐えられずパネルの飛散が懸念されます。特に台風が頻発するエリアであればそれに合わせたパネルや架台が選定されているもの。でも、もしもエリアや地盤を考慮しない設計・施工が為されていると大変危険です。気になることがあれば施工した業者に確認・相談してみましょう。

メーカー保証・保険の確認

設置と同時に加入するメーカー保証の内容はそれぞれですが、台風や豪雨といった自然災害の被害補償は対応していないものがほとんど。メーカー保証以外にも火災保険や賠償責任保険などに加入している場合でも、保険の対象範囲をよく確認し、必要によって保険の加入や見直しを検討するといいでしょう。

定期的な点検

太陽光発電はメンテナンス フリーではありません。時間の経過とともに緩みや歪みが生じることも。定期的な点検やメンテナンスが何より大切です。定期点検を契約している方は、台風シーズンの前後で点検ができるように日程を組んでおくのもおすすめです。

やまとの住宅用太陽光発電のメンテナンスについて

もし太陽光パネルが水害にあったら?

もし大切な太陽光発電設備が水害にあったら、どんなに気になってもできるだけ接触しないようにしてください。水没しても発電を続ける傾向があり、感電の恐れがあるからです。対応にはゴム手袋やゴム長靴を使用し感電対策が必須です。もしパネルが流されたり飛ばされたりした場合は、周辺にロープを貼るなどし関係者以外が不用意に立ち入らないよう対策を講じたり、水が引いた後も機器内に水が残っていると感電や火災を引き起こすこともあるので、復旧作業も慎重に行う必要があります。水害があった場合は、ご自身で無理せず、まずは施工業者に依頼して点検をお願いしましょう。

点検のポイントをおさらい

経済産業省からも、台風時期前の点検強化の周知に関する文書が発表されています。一部を抜粋しますので、ポイントをチェックしておきましょう。

【点検について】
●太陽電池発電設備が電気設備の技術基準に適合していることを確認すること
●太陽電池発電設備の架台・基礎などが必要な強度を有している事を確認し、また構造、強度に影響する接合部にゆるみや錆、破損がないことを確認すること
●太陽電池パネルの架台への接合部にゆるみや錆、破損がないことを確認すること
●電力ケーブルやケーブルラック取付部に、ゆるみや破損がないことを確認すること
●柵や塀、遠隔監視装置などが、健全な状態に維持されていることを確認すること
●太陽電池発電設備の点検後、対策の要否を判断し、必要に応じて、基礎のコンクリートの増し打ち、基礎・架台・太陽電池パネルの接合部補強などの飛散被害を防止する対策を行うこと
●水上設置型太陽電池発電設備の支持物(架台、フロート、係留索、アンカー)について、アンカーとの係留部やフロート間等の接合部に損傷等が無いことや、フロート等の 樹脂部材の劣化が無いことを確認すること

経済産業省「事業用太陽電池発電設備に対する台風期前の点検強化の周知依頼について」及び「一般用太陽電池発電設備に対する台風期前の点検に係る周知について」令和2年度台風前通知文書

点検の内容は、専門の知識と技術をもった業者でないと難しいものがほとんど。やまとにはメンテナンスの専門スタッフがそろっているので、設備で気になることはぜひ相談してみてください。

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鹿児島は台風の被害が多いことはよく知られていますが、その分台風への恐怖が薄くなっているような気がします。改めて、日頃の定期的なメンテナンスや点検、できる限りの万全の対策で、災害も安全に乗り切っていきたいですね。

この記事を書いた人:みちよ

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