ホーム エネルギー 6月の「食育月間」をエネルギー視点で考える

6月の「食育月間」をエネルギー視点で考える

6月は毎年「食育月間」です。食に関する正しい知識や、食生活を身につけるだけでなく、食品ロス・食品廃棄物削減のアクション推進も食育の目標のひとつです。今回は再生可能エネルギー普及を使命としている、「やまと」ならではの視点で考えてみたいと思います。

そもそも「食育月間」って?

「食育月間」は食育推進の強化月間です。2015年に成立し、翌年からスタートした「食育基本法」のなかで毎年6月を「食育月間」と定めています。2021年に始まった第4次食育推進基本計画では、3つの重点事項を柱に、SDGsの視点が取り入れられています。

●重点事項1
生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進
●重点事項2
持続可能な食を支える食育の推進
●重点事項3
「新たな日常」やデジタル化に対応した食育の推進

今回は特に、重点事項2の「持続可能な食」についてエネルギー視点で考えます。

基本のおさらい「SDGs」とは?

食と環境の調和に「バイオマス発電」

毎日の食卓と環境問題は密接につながっています。目の前の食品が、どこで・どのように生産され、届いたのか考えてみると、よく理解できます。何気なく選んだ食品の影には、森林破壊や劣悪な労働下で苦しむ人々の姿が隠れているかもしれません。育てるため加工のため運ぶために莫大なエネルギーコストがかかっているかもしれません。さらに、これらの食品を捨ててしまうと。一層問題は深刻です。まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」や、日本で年間2,000万トン以上もでている「食品廃棄物」は、食品にかかったエネルギーを無駄にし、環境への大きな負担になっています。

フードロス問題と3Rについては、こちら!

このような食に関する問題の解決策に、「バイオマス発電」が注目されています。「食品廃棄物」をゴミではなく貴重な資源としてエネルギーに変えることができる「バイオマス発電」。環境への負荷が少なく、いま世界が目指している再生可能エネルギーのひとつです。

「バイオマス発電」については、こちら!
食品廃棄物系バイオマス発電のメリット

食品廃棄物を資源としたバイオマス発電には、たくさんのメリットがあります。

●メリット1
食品廃棄物の削減になり、目指すべき循環型社会に役立つ
●メリット2
資源が自然由来ではないので、天気や時間に左右されず安定供給が期待できる
●メリット3
地域の食品廃棄物を資源に、地域で発電し地域で使用する電気やガスを供給できれば、エネルギーの地産地消になる
●メリット4
二酸化炭素排出量が実質ゼロなので、カーボンニュートラル実現に役立つ

バイオマス発電の発電電力量の割合はわずか3・4%にとどまっているのが現状で、発電コストが高い、発電効率が低いなどの課題も多くあります。

まとめ

今回は6月の「食育月間」にあわせて、食と環境についてエネルギー視点で考えてみました。生きていく上で欠かせない「食べる」ことだから、何を選び・どのように消費していくかを考えることが大切だと実感しました。食品ロス、食品廃棄物をへらすことは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」にも該当します。「食育月間」が、個人としても、企業としても、食問題にどのように取り組み責任を果たしていくか、考えるきっかけになればと思います。

みちよ

「家庭菜園」も食育のひとつ!あわせてぜひこちらもお読みください

「家庭菜園」についてはこちら!
この記事を書いた人:みちよ

この記事をシェア!