環境にいい&電気代カット、安心も
今こそ注目したい蓄電池のメリット
太陽光発電の固定価格買取期間が満了することを「卒FIT」と呼びます。卒FIT後は多くの場合買取価格が7~9円に下がってしまうこともあり、“売る”より“使う”を重視して蓄電池を導入する方が増えています。
設置費用が注目されがちですが、得られるものも多い。そんな蓄電池のメリットをご紹介します。
蓄電池の特徴
まずは蓄電池の特徴をおさらいしましょう。
特徴1:電気を蓄え、あとで使える
蓄電池の特徴は、電気をためて、必要な時に建物へ供給すること。太陽光発電と組み合わせると昼間の余剰電力(あまった電気)を蓄え、日が落ちても使えるようにしてくれます。また、深夜電力が安くなる電力プランに契約していたら、安価な時間帯の電気を充電しておいて日中に使うことも可能です。
特徴2:自立運転機能
もう一つの特徴に、自立運転機能が挙げられます。停電が発生すると自立運転に切り替わり、充電していた電気を建物に供給する機能です。太陽光発電システムにも自立運転機能が備わっており、併用するとより効果的です。
メリット1:電力コストの削減
上記のような特徴を持つ蓄電池。多くの人が期待しているのは電気代の削減効果ではないでしょうか。
太陽光発電と蓄電池によって、まるで野菜のように電気も自家消費できるようになりました。日照や天候の影響を受けるのですべてをまかなうのは難しいですが、買う電気の量が減少し、毎月の電気代を抑えられます。
特に、エネルギー価格の高騰で値上がりした「燃料費等調整額」や再エネ普及とともに上がり続けていた「再エネ賦課金」は、購入する電気にのみ発生するので、自家消費の割合が増えるほど世の中の値上げの影響を受けにくくなります。
値上げによる精神的ストレスも減るかもしれません
メリット2:環境にいいことを意識せずとも実践できる
少し視点を変えるとほかにも利点があることに気付きます。例えば、環境にやさしい暮らしを実践できること。
太陽光発電は発電時にCO2を発生させません。蓄電池がない場合、その電気はリアルタイムで消費するしかなく、使いきれない分は売電にまわります。蓄電池があればCO2排出量ゼロの太陽光発電の電気をためて使うことが可能。つまり、1日の中で環境にやさしい電気を使える時間が延びるということです。
頑張らなくてもいつも通りに過ごすだけで、本人も気づかないうちに環境にいいことをしています。
2050年カーボンニュートラルの実現を世界が目指している今、CO2削減に取り組む個人や法人が増えれば大きな力となるはずです。
メリット3:突然の停電にも慌てない、不安にならない
集中豪雨や大型台風といった異常気象が頻発するなかで、停電が発生する回数も増えているように感じます。そのたび私は
冷蔵庫がーっ!
懐中電灯どこだーっ!!
スマホの充電は残っているかーっ!!!
とドタバタ。
そんなとき蓄電池があれば自動で自立運転モードに切り替わり(一部、単機能蓄電システムを除く)、蓄電池に蓄えられていた電気が建物に供給されます。太陽光発電システムだけでも自立運転機能は利用できますが、発電可能な時間帯に限定されるため夜間は電気が使えません。
昼間だけでも電気が使えるのは十分助かりますけどね
太陽光発電と蓄電池の強力タッグなら、停電時も慌てず、不安も少なく過ごすことができます。
さらに強固にしたいなら、太陽光発電×蓄電池×EVという選択もあります
ちょっと気になるデメリット
●寿命がある
蓄電池は充電と放電を繰り返すことで経年劣化していきます。使い方によって異なりますが、15年を越えたら部品等の交換が必要になるかも、と心得ておきましょう。定期的なメンテナンスを受けることが長く使い続けるポイントです。
やまとは蓄電池のメンテナンスも行っています
やまとの蓄電池メンテナンスお問い合わせはこちらから
やまとソーラープラント株式会社Webサイト|太陽光発電システムのメンテナンス
●設置スペースが必要
蓄電池本体はなかなか大きく重い機械です。そのため設置場所に困ってしまうかもしれません。動線の邪魔にならないこと、まわりに可燃物がないこと、メンテナンスに必要な空間があることなどの条件を踏まえて選びましょう。
蓄電池の良さは“おトク”だけじゃない
検討するときは設置費用と電力コスト削減効果を比較して考えがちですが、環境への好影響や暮らしの安心感といった数字で見えにくい変化ももたらしてくれるのが蓄電池の良さだと思います。
ライフスタイルに適した蓄電池を選び、電気を賢く上手に使いましょう。
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