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停電時に活躍! 住宅用太陽光発電の自立運転機能

住宅用太陽光発電システムには、停電時でも電気を使うことができる「自立運転機能」が備わっています。この機能の存在は知っているけれど操作方法がわからないという方は、改めて手順をチェックしておきましょう。メーカーによって異なりますので、使用中のパワーコンディショナーのメーカーをご確認ください。

太陽光発電システムが非常時の電源になる

近年、ゲリラ豪雨や長雨、大型台風といった異常気象のニュースが増えたように感じます。ここ鹿児島県でも2020年は7月に「令和2年7月豪雨」、9月には過去最強クラスと言われた台風10号が各地に影響をもたらしました。特に台風10号のときは九州で大規模停電が発生。多くの方がいつまで続くかわからないという不安を抱えながら、復旧を待っていたのではないでしょうか。

こんなときに太陽光発電システムが活躍します。晴れまたは曇りの日中であれば、つまり発電さえすることができれば、その間電気を使うことができる「自立運転機能」があるからです。自動で自立運転に切り替わる製品もありますが、ほとんどが手動で切替え操作を行わなければなりません。また、自立運転機能を使用するには専用のコンセントが必要です。コンセントを設置しているかを最初にご確認ください。

操作手順をいますぐ知りたい! ここをチェック

ご使用中のパワーコンディショナー(または蓄電池)のメーカーをご確認のうえ、各メーカーwebサイトの操作方法へお進みください。


エクソル
オムロン

カナディアンソーラー
カネカ
QCELLS
京セラ

サンテックパワー
シャープ
ソーラーフロンティア

田淵電機
長州産業
東芝

ネクストエナジー

パナソニック(太陽光)
パナソニック(蓄電池)

三菱電機

リクシル

操作手順のおおまかな流れ

日ごろから操作手順を把握しておけば、もしものときもあわてずに対処することができます。大まかな流れは以下の通りですが、ボタンの位置や内容自体もメーカーによって異なりますので、必ず取扱説明書を読んで備えておきましょう。

1.自立運転用コンセントの位置を確認する
2.取扱説明書で自立運転モードの切替え方法を確認する
3.主電源ブレーカーをオフにする
4.太陽光発電ブレーカーをオフにする
5.自立運転モードに切り替える
6.自立運転用コンセントに必要な機器を接続して使用する
7.停電復旧時には自立運転モードを解除し、太陽光発電ブレーカーをオン、主電源ブレーカーをオンの順番で操作し、必ず元に戻す

参照:「太陽光発電協会」住宅用太陽光発電システム 停電時の自立運転について

かんまり

停電から復旧したら連系運転に戻すのを忘れずに!

自立運転中に使える電化製品

自立運転中に使用できる電力の上限は、太陽光発電システムの容量にかかわらず1.5kWとなっています。例えば冷蔵庫は単独ならほぼ問題なく使用できますが、冷蔵庫と炊飯器、電気ポットなどを同時に使用すると消費電力の合計が1.5kWを超えてしまう場合があります。

また、掃除機や洗濯機、液晶テレビは電源投入時に大きな電流(突入電源)を発生させます。これにより動作が不安定になることがあるため注意が必要です。

日照状況によって発電量が下がると、上限まで使用できない可能性も。天候を見ながら、使用する電化製品を厳選することが大切です。

太陽光発電システムは心強い備え

太陽光発電システムの自立運転機能を使用できるのは、日中の発電が可能な時間帯のみ。限られた時間ではありますが、それでも心強い備えです。また、蓄電池を設置することで夜間も電気を使えるようになります。

せっかくの機能も、いざというときに使いこなすことができなければもったいない。日ごろから操作方法のおさらいと、きちんと起動するかのチェックを行っておきましょう。

この記事を書いた人:かんまり

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