停電発生! どうしたらいい?
原因の確認方法と対処法
停電が発生したら、まず何をしますか? 今回は停電したときの対処法をご紹介。さまざまなことが考えられますが、セルフチェックでもだいたいの原因を知ることができます。ときには応急処置が可能なことも。ただし、電気の異常は専門の資格がなければ修理できません。応急処置を施したあとは必ず業者に依頼しましょう。
停電はうちだけ? まわりも? 外を見てみよう
停電時にまず確認したいのが、周辺一帯で発生しているかどうか。外の様子を見てみましょう。ご近所も停電している場合と、今いる建物だけが停電している場合とで分けて、自分にできる対処法をご紹介してきます。
電源プラグを抜くことを忘れずに
停電が解消されたときに火災や事故が起きないよう、熱を発生させる製品(ドライヤーやヒーター、アイロンなど)、回転する製品(ミキサー、電気ドリルなど)などは、電源プラグを抜いておきましょう。
ご近所も停電していたら、送配電設備のトラブル
ご近所も同じように停電している場合、送配電設備に何らかの問題が発生しています。地域の一般送配電事業者(九州電力送配電や東京電力パワーグリッド)が復旧対応を行っていますので、完了を待ちましょう。
地域規模で発生した停電は、一般送配電事業者各社のWebサイトでも確認することができます。
●鹿児島の停電情報(九州送配電Webサイトが開きます。リンク先でお住まいの県をお選びください)
●関東地方の停電情報(東京電力パワーグリッドのWebサイトが開きます)
今いる建物だけが停電していたら
ご近所は電気がついていて、今いる建物だけで停電が発生している場合、分電盤を確認しましょう。
一般的な分電盤には以下のスイッチが設置されています。
Ⓐアンペアブレーカー
Ⓑ漏電遮断器
Ⓒブレーカー
Ⓐアンペアブレーカーがメーターに内蔵されている場合は、分電盤にはⒷ漏電遮断器とⒸブレーカーのみとなります。
どのスイッチも切れていないときは、最寄りの配電事業所へご連絡ください(九州電力送配電の配電事業所問い合わせ先一覧はこちら)。
アンペアブレーカーが切れている
=電気の使い過ぎの可能性大
アンペアブレーカーは、契約アンペアを超えて電気を使用すると自動で「切」になります。使用する電気機器を減らしてアンペアブレーカーを「入」にしてください。
スマートメーターのアンペアブレーカー機能
スマートメーターの中にはアンペアブレーカーの機能を内蔵しているものがあります。その場合、分電盤にアンペアブレーカーは設置されていません。スイッチを自分で操作できませんが、停電が発生すると10秒程度で自動復旧する仕組みになっています。
ただし、電気の使い過ぎを解消しないままでこの機能が繰り返し作動すると、復旧できなくなることがあります。停電が発生したら、ひとまず使用中の機器を減らすことを覚えておきましょう。
漏電遮断器が切れている=漏電しているかも
漏電遮断器は、漏電を感知したときに電気を遮断する装置です。つまりこれが「切」になっていたら、停電の原因が漏電にあるかもしれません。火災や感電を招く危険性がありますので、お近くの電気工事店に点検・修理を依頼しましょう。
大和電機も対応いたします
漏電時の応急処置。問題の回路の探し方
漏電している回路(ブレーカー)だけを「切」にすれば、ほかの回路では電気を使うことができます。問題の回路は自分で特定することが可能です。慣れない操作に不安を感じるかもしれませんが、順を追ってゆっくりと操作することを心がけましょう。
➊アンペアブレーカーⒶが「入」になっていることを確認(分電盤に設置されていないときはこの手順は飛ばします)
➋ブレーカーⒸをすべて「切」にする
➌漏電遮断器Ⓑを「入」にする
➍ブレーカーⒸを一つずつ「入」にする
➎漏電遮断器Ⓑが自動で「切」になったら、そのときに操作していた回路に漏電の可能性あり!
❻再びブレーカーⒸをすべて「切」にする
❼漏電遮断器Ⓑを「入」にして、問題のある回路以外のブレーカーを「入」にする
知っていることが大きな備えになる
停電時は不安や焦りを感じることもありますが、何が原因かがわかれば落ち着いて行動できると思います。そして自分にできる応急処置を知っているかどうかで、非常時の過ごし方は大きく変わります。困ったときはこの記事を思い出して、見直してみてください。