やまとが実践する「かごしま健康企業宣言」とは?
大和電機グループのうち、大和電機株式会社、やまとソーラープラント株式会社、ネクストパワーやまと株式会社が「かごしま健康企業宣言」を行いました。2021年10月に更新された公式サイトお知らせページでは「社員が心身ともに健康で働ける職場を目指し、全国健康保険協会鹿児島支部と協力して健康経営に取り組む」ことを高らかに宣言しています。なんとなくポジティブなイメージが伝わるけど、それってどういうこと? いちユーザー目線で調べてみました。
かごしま健康企業宣言とは?
「健康企業宣言」とは、健康優良企業を目指して、企業全体で健康づくりに取組むことを宣言し、一定の成果を上げた場合は「健康優良企業」として認定される制度、だそうです。調べてみると、各企業が加入している組合を通じて参加するのが一般的な流れのよう。やまとが参加する「かごしま健康企業宣言」は、企業の取り組みを協会けんぽ鹿児島支部がサポートするもの。ちなみに前述の「健康優良企業」については、この通り。
健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標としています。
経済産業省 公式サイトより
国が、企業と企業の従業員の「健康」を後押ししているんですね!
健康管理は個人から企業、経営視点へ
30代、40代以上の方なら実感が湧く方も多いと思いますが、残業は美徳、少々の不健康程度で会社を休むことは悪という風潮が、過去確かにありました。健康管理は「個人」に責任があるもの、というのがこれまでの流れ。でもこれからは、従業員の心身を健やかに保てるように取り組むことが企業の成長につながる、まさに「健康経営」が求められる時代です。経済産業省が実施した「令和元年度 健康経営度調査」のアンケートでも、従業員の健康保持や増進への取り組みを明文化している企業は87%と予想以上に大きな割合になっています。回答した企業のうち、大企業だけでなく、従業員が300人以下の中小企業の多くも健康経営を重要視していることがわかりました。
1989年の流行語対象にランクインした「24時間戦えますか」は、今や時代錯誤。強烈なこのCMのキャッチフレーズを子どもたちが楽しげに口ずさんでいた時代とは大きく変わりました。
健康経営のメリット
具体的なメリットはどのようなことがあるのでしょう? 従業員目線で3つ挙げてみました。
1.人手不足が解消される
2.社内の雰囲気が良くなる
3.会社に愛着がもてる
詳しくみていきます。
1.人手不足が解消される
一見すると、企業側のメリットに見えますが、働く側にも大きなメリットです。健康で生き生きと働ける企業は、新入社員や優秀な人材が確保でき、かつ離職率が低くなるので、退職者がでても残った従業員に長時間労働が課されるという事態が防げます。
2.社内の雰囲気が良くなる
社内の雰囲気は何より大事なポイントですね。従業員の健康状態が良いと、気持ちにも余裕が生まれお互いを自然と思いやることができます。従業員同士の関係も良好を保てるはずです。
3.会社に愛着がもてる
終身雇用を前提とした旧来の「会社への忠誠心」とは似ているようで、少し異なります。会社への信頼や愛着をベースに、より主体的により積極的に貢献しようとする意識のことを指しています。健康で気持ちよく働くことができれば、働く満足度が上がり、「この会社のために頑張ろう」との意欲が自然と育まれますね。
改めて見てみると、従業員だけでなく、求職者にとっても「健康経営」を実践している企業かどうかは、企業を選ぶ判断基準の必須項目のひとつとも言えそうです。
やまとが創業以来から大事にしている経営理念「人を大切にする思い」とも重なっていますね。健康企業宣言を行ったやまとのこれからにも、引き続き注目していきたいと思います!
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