【小学校低学年向け/夏休みの自由研究】親子で取り組む「再生可能エネルギー」(前編)
いよいよ夏休みがはじまりました。楽しいイベントが盛りだくさんですが、頭を悩ませるのが「夏休みの宿題」。なかでも「自由研究」はその筆頭ではないでしょうか。でも小学校低学年生にひとりでテーマを決めて取り組ませるのはむずかしいですね。保護者のサポートは不可欠と、今年は早々に親子で取り組むことにしました。せっかくならと、エネクリップでの知見も活かして、「再生可能エネルギー」や「太陽光発電」はどうかと提案してみたところ、即OKをいただきました。座学やまとめだけでは飽きてしまうので、見えない「再生可能エネルギー」を体感できる「ソーラーカー」を活用することに。それでは、今回は我が家の自由研究の進め方などをお伝えしていきます!
小学2年生の自由研究。テーマは「再生可能エネルギー」に決定!「再生エネルギー」を知ろう
まずは「再生可能エネルギー」とはなんぞや、というところを知ってもらいたいところですが、そもそも娘が何をどこまで把握しているのかわからず、色々と質問してみました。
エネルギーとは?
娘ちゃん、そもそもなんだけど「エネルギー」ってわかる?
よくわかんないかも
予想通りの答えに、とりあえず一緒に小学国語辞典をひらいてみると、エネルギーは「❶物がどのくらいの仕事をやれるかという能力、❷(あることをしようとする)元気」とありました。それでも今いちピンときていない様子なので、以下の説明で納得してもらえました。
エネルギーとは?(子ども向け)
生きている人だったり動物にとってのエネルギーは「ごはん」だよ。おなかがすいてうごけないってよく言うよね。アレはエネルギーがなくなってうごけないってこと。エネルギーがないと「うごかない・はたらかない」のはモノもいっしょ。家のなかでも、色々なエネルギーをつかってモノをうごかしたりして、きもちよく、くらせるようにしているんだよ。うちでは、りょうりをするときは「ガスエネルギー」をつかってるし、いまついているあかりを「光らせる」ためや、TVやゲームを「見たり」「音をだしたり」するためには「電気エネルギー」をつかっているよ。
このあとは、家のなかのモノを指差して、それぞれのエネルギーは何かというのを指差し確認しました。たとえば、冷蔵庫や掃除機、エアコン、Switchなど。結果、我が家ではガスコンロ(エネルギー:ガス)と石油ストーブ(エネルギー:石油)以外はほとんどが「電気エネルギー」を使って暮らしているというのを実感してもらえました。
POINT!
実際に子どもたちが使っている、身のまわりのものがどんなエネルギーを使っているかを一緒に確認するとわかりやすかったようです!
再生エネルギーとは?
「再生可能エネルギー」は知ってる?
知ってるよ!タイタイたいようこうはつでんとか、フーフーふうりょくはつでんとかでしょ。♪再生〜可能〜エネルギー♪って歌で見たよ。
歌ってくれたのは、NHKなどで流れているタイトルそのままの【あおきいろ】「再生可能エネルギーのうた」でした。ここで歌詞を書き出すことはできませんが、歌詞だけでも太陽光発電や風発電力、水力発電、地熱発電、バイオマス発電に触れていて、まさに私が伝えたかった再生可能エネルギーの発電方法を音と目で覚える教材にぴったりと感じました。こちらはYouTubeでアニメーションも確認できますが、太陽光や水力などそれぞれのエネルギーがカラフルでかわいらしいキャラクターに具現化されていて、子どもと一緒に楽しむことができました。今の子どもたちの方が、私たちよりよっぽどSDGsネイティブなのだなぁと実感しました。
よく知っているね!再生可能エネルギーは、限(かぎ)りのない、くりかえし利用できるエネルギーのことを言うよ。はんたいに、地球のなかにためられていて限りのある資源(しげん)である「ガス」や「石油」のことを「化石燃料(ねんりょう)」って言うよ。
かぎりがあるってどういうこと?
限りがあるっていうのは、たとえばコップの中の水は飲んだらなくなるでしょ? 使ったらなくなってしまうのが限りがある「化石燃料」だとしたら、水がどんどん出てきて飲んでもなくならない泉の水は限りのない「再生可能エネルギー」と似ているね。
わかった!つかってなくなるか、なくならないか、の違いだね!
再生可能エネルギーのおもななかま
●太陽光発電
●風力発電
●バイオマス発電
●水力発電
●地熱発電
なぜ、再生可能エネルギーが大切?
いま「再生可能エネルギー」は世界中で必要とされていますが、その理由は言わずもがな「地球温暖化」を抑制するため。子どもたちにはこれからの未来のために、ぜひこのことを覚えてもらいたいので、できるだけ自分ごととなるように説明しました。
「地球温暖化(ちきゅうおんだんか)」って聞いたことがあるかな? 地球がどんどんあたたかくなっていくことだよ。
聞いたことあるよ。本でも見たことがある! 白熊の住む氷がなくなって困ってるって。
そうそう! 地球がどんどんあたたかくなって北極の氷がとけて、その上に住む動物たちの生きる場所が少なくなってきてることだね。ほかにも、今でも35度を超える日もあってつらいけどもっと増えるし、大雨で水があふれたり山がくずれたりすることが増えるから、困ることがいっぱいでてくるんだよ。
もっとあつくなるのはイヤだよ。32度をこえたらお昼休みも外に出れないし、「熱中症」で保健室に行った子もいるよ。
そうだね。だから「地球温暖化」を止めるために「二酸化炭素(にさんかたんそ)」を出さないようにする必要ある。家でもよくつかう「電気エネルギー」をつくるときに二酸化炭素を出す発電方法と出さない発電方法があって、「再生可能エネルギー」は二酸化炭素を出さないから地球にやさしい発電方法なんだよ。
POINT
もっと高学年の子には、さらに深掘りして、「地球温暖化の仕組み」や「再生可能エネルギーが日本のエネルギー自給率をアップする」ことなどを伝えるとよさそうです。娘ちゃんは小学2年生で理科もならっていなかったので、まずは地球温暖化をとめるために再生可能エネルギーが大切と伝えられればOKとしました!
なぜ再生可能エネルギーが大切かということを理解してもらって、なんとか座学は終了。次回はいよいよソーラーカーを組み立てて、エネルギーをつくるを体感したいと思います。長くなってきましたので、つづきはまた次回。
ここまでのまとめ
〜子どもに伝えたいこと〜
★エネルギーとは、モノを動かしたり光らせたり熱や音を出すはたらきのこと
★暮らしのなかにもさまざまなエネルギーが使われていて、最も身近なものが「電気エネルギー」
★電気エネルギーをつくりだす発電のなかでも、「再生可能エネルギー」は二酸化炭素を出さない
★地球温暖化を止めるために、「再生可能エネルギー」が大切