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EV充電設置ガイド 電気の容量変更 編

寝ている間に充電できる、わざわざスタンドに行かなくていい、電気の安い時間帯を選んで走行コストを抑えられるなどの理由から、多くのEVユーザーが自宅充電を導入しています。この充電設備、問題なく使用するには何やらいろいろと確認することがあるらしい。EV自宅充電検討時のチェックポイントは、車の使用スタイルや建物の条件、補助金のことなどさまざまありますが、今回は電気料金プランの容量変更についてお話しします。

EV充電設備設置! だけじゃないかも

EVの自宅充電を導入するには充電設備の設置工事が必要というのは誰もが知るところ。しかし、容量変更やそれに伴う工事を追加で行うことがあるというのはあまり知られていません。

かんまり

容量変更ってなに?

自宅充電に必要な容量変更

契約容量とは

契約容量とは、一つの契約で同時に使用できる電気の量の上限のこと。例えば一般的な従量電灯プランなら30A(アンペア)、40Aといった契約容量が設定されています。これを超えるまでは電気を同時に使うことができます。

電気を同時にたくさん使うと供給が止まる

電気を使いすぎるとブレーカーは落ちます。電子レンジとホットプレート、エアコン、ドライヤー(いずれも消費電力の大きな家電)を同時に使えるか、はたまた停電するかを左右するのが電気の契約容量です。

たくさんの電気を使うEV充電

EV充電は出力3kWの設備で30A、6kWで60Aの電気を使用します。メーカーによっては8kW、10kWとさまざまな充電設備。それに合わせて契約容量を変更する、つまり「容量変更」が必要となる可能性が高いです。なにもせずにいると、EV充電をするたび契約容量をオーバーして停電になるかもしれません。

ただし、単純に30A、60Aを足せばいいというわけでもありません。プラス10A、20Aで3kWの充電設備を使えることも多いです。1日のどのタイミングで充電するか、もっとも電気を使うのはどの時間帯か、などを考えて最適な容量は導き出されます。

かんまり

充電設備の設置業者に現在の契約容量と使い方をしっかり伝えることが重要ですね

昼間に太陽光発電の電気を充電、電気をあまり使わない夜間に充電といった方法なら、容量変更なしで問題なく使える場合も。契約容量を上げると基本料金も上がるので、過剰な容量変更は避けましょう。

かんまり

CO2を排出しない太陽光発電の電気なら、よりエコに車を走らせることができます

容量変更に必要な工事

容量変更には以下に示した工事が必要となるケースがあります。EV充電設置工事には含まれず、別途料金が発生します。

・ブレーカーの取り替え工事
・幹線の張り替え工事

ブレーカーの取り替え工事

60A以下から60Aよりも大きな契約容量への変更は、主幹ブレーカーを取り替える工事を行います。

幹線の張り替え工事

幹線は建物に引き込んだ電気を各設備やコンセントへ届ける線のこと。契約容量が大きくなるほど太い電線でなくてはなりません。もし今の電線で対応できないのなら、適切なものに張り替える工事を行います。

かんまり

細い幹線に大きな電気を流すと停電や火災発生の恐れがあります

確かな提案ができる専門家に依頼を

容量変更とそれに伴う工事は、ご家庭によって必要な対応が異なります。現場の状況、電気料金プラン、電気の使い方、購入するEVの車種などさまざまな要因が複雑に影響し合うものなので、最適なカタチを提案してくれる工事業者や専門家を見つけて相談することを強くおすすめします。

かんまり

やまとでは電気のプロが電気の使い方や車種を踏まえたEV充電設備のご提案を行います

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この記事を書いた人:かんまり

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