ホーム エネルギー 知る、学ぶ。「火力発電」

知る、学ぶ。
「火力発電」

火力発電は日本で最も大きな割合を占める発電方法です。石油・石炭・液化天然ガス(LNG)を燃やした熱でお湯を沸かし高音・高圧の蒸気を発生させ、その熱エネルギーを使って発電機をまわし電気をつくっています。実に私たちの暮らしの電気の6割以上を担っていると言われています。

みちよ

「原子力発電」も発電するしくみは同じですが、利用する熱エネルギーの燃料(原子力発電はウランなど)に違いがあります。

火力発電のメリット

火力発電に対してなんとなく悪いイメージを抱いている方も多いかと思いますが、現在まで主要電源として活用されてきたように、メリットもたくさんあります。

⒈発電効率がいい
エネルギーをどれだけ電気に変換することができるかを示す発電効率。水力や風力発電に比べて火力発電は発電効率がいいのは大きなメリットです

2.発電量が安定している
自然エネルギーは天候や季節・時間帯に左右されますが、火力発電は燃料と水の資源がある限り安定して発電ができます

3.運転を細かく調整できる
燃料の量を調整して発電量を調整することができるので、電気の需要にあわせて対応できます

4.発電所が設置しやすい
設置するための制約が少ないので都市部でも設置が可能です。電力会社や製鉄会社でも設置・運営を行っているところが多くあります

5.エネルギーの取り扱いが安全
燃料であるガスや石油などは原子力発電の核燃料と比べて取り扱いが安全です。また万が一災害が発生しても被害は局所的におさえられることもメリットです

火力発電のデメリット

メリットも多い反面、デメリットもあります。特にSDGsを強く意識するようになった今、1・2のデメリットが大きく取り上げられています。

1.二酸化炭素を排出する
技術の発展で最新の火力発電は二酸化炭素や窒素酸化物の排出は減少しつつありますが、稼働中の古い火力発電も多く、地球温暖化の観点から大きな問題となっています

2.化石燃料は有限の資源である
火力発電には大量の化石燃料が必要です。このまま有限である資源を将来的に使い続けることはできないと考えざるを得ません

3.燃料を国内で調達できない
石油や石炭などは国内調整ができず輸入に頼らなければならないのもデメリットです。コストだけでなく、国際情勢により供給がストップされる不安定さもあります

火力発電のこれから

「脱炭素化」の動きが広がり、世界中で再生可能エネルギーの普及が必須になっています。2030年には電源構成の20%超えを再生可能エネルギーが担い、火力発電の割合は56%に縮小する見込みとなっています。

こうした世界の流れの中で火力発電は低下傾向にありますが、まだ再生エネルギー普及が十分ではない日本の現状において、電力の安定供給には欠かせないピースであることも事実です。まずは火力発電と協調しながらエネルギーミックスの実現。その先に再生エネルギー100%の未来を見据えて、一つひとつに取り組むことが大切です。

この記事を書いた人:みちよ

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