ホーム その他 10月は3R推進月間

10月は3R推進月間

3R関係8省庁(経済産業省、財務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、消費者庁)は、毎年10月を「リデュース・リユース・リサイクル推進月間(略称:3R推進月間)」と定めています。3R推進に対する理解と協力を求めることを目的として、毎年様々なイベントが行われていること、ご存知でしたか? オンライン上からでも参加できる取り組みも多くあるようなので、ぜひ気になるイベントを探してみてくださいね。今回は地元鹿児島の取り組みを中心に調べてみました。

3R(スリーアール)とは? 基本をおさらい

3Rは「リデュース・リユース・リサイクル」の3つの頭文字をとったもの。経済産業省では、それぞれを以下のように説明しています。

●Reduce(リデュース):廃棄物の発生抑制 <物を大切に使おう。ごみを減らそう>
●Reuse(リユース):製品・部品の再使用 <繰り返し使おう>
●Recycle(リサイクル):再生資源の利用 <再び資源として利用しよう>

暮らしが便利で豊かになった一方で、大量生産・大量廃棄される社会の今。世界では毎日大量のごみが出続けていて、環境に深刻な悪影響を与えています。地球の豊かな資源と自然を守るための取り組みが必要です。こうした背景から注目されているのが3Rの取り組みです。2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)が目指す、持続可能な社会の実現にもつながっています。

みちよ

3Rは、SDGsの17の目標のうち「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」「12.つくる責任 つかう責任」「14.海の豊かさを守ろう」に特に関わりが深い取り組み。3RとSDGsについては過去記事でも触れていますので、ぜひお読みください!

5月30日は「ごみゼロの日」 知る、学ぶ。 「SDGs」とは

鹿児島での取り組み

やまとの本拠地、ここ鹿児島ではどのような取り組みが行われているのでしょう。鹿児島県では、2008年度から2019年度まで、毎年10月を「鹿児島県マイバッグキャンペーン」として実施していました。2020年・2021年は、2020年7月1日から全国一律で開始されるプラスチック製買物袋(いわゆるレジ袋)の有料化を踏まえて通年で実施、10月を強化期間としています。鹿児島県民が取り組むキャンペーン内容がこちら。

●マイバッグ(買物袋)を持参し,無料レジ袋を辞退するとともに,有料レジ袋を購入しないよう努める
●商品購入の際にリサイクル商品や簡易包装商品を選択する
●不要な包装,過剰包装を辞退する

鹿児島県公式WEBサイト、「鹿児島県マイバッグキャンペーン」について(更新日;2021年7月30日)ページより

いつもの日常のなかでできることばかりですね。みちよの個人的な体感では、コンビニやスーパーなどでもマイバッグ持参は当たり前に、随分浸透していると思いますが、実際はどうなのでしょう。昨年のマイバッグキャンペーン結果をのぞいてみました。

2020(令和2年)度「鹿児島県マイバッグキャンペーン」強化期間実施結果
【マイバッグ持参(レジ袋辞退)率】
77.1%(2019度(27.9%)比49.2ポイント増加)

2008年からの実施しているなかでも、過去最高の数字になっていました。体感通り、レジ袋有料化が大きな後押しになったのでしょう。2020年度鹿児島県でのレジ袋節約枚数は、なんと2237万枚。この節約効果は、実に約224トンのごみの削減に。二酸化炭素排出量に換算すると約1387トンを削減したことと同じになるそうです。私たち一人ひとりの行動が大きな結果につながることを実感できます。

みちよ

マイバッグをうっかり忘れることもあるみちよですが、改めて意識を見直すきっかけになりました!


コロナでごみ問題が悪化!?深刻なフードロス問題

フードロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のこと。日本での食品廃棄物は年間612万トン(2017年度推計値)、そのうち、家での食べ残しや、買ったのに使わずに捨ててしまったり調理中にでた食材の皮などの家庭系フードロスは284万トン。このコロナ禍で以前より外出を控え、自炊や自宅での食事が増えたことで、生ごみが増えたり、買い占めによって食べきれずに捨てられる食品が増えたと言われています。

ごみ問題は世界的な問題ですが、家庭でも取り組める身近な問題でもあります。10月3R推進月間をきっかけに、私たちが出しているごみの量や、地域の身近な取り組みを調べたり考えたりすることは、地球を守ること、SDGsでも目指す持続可能な社会の実現に貢献することになります。一人ひとりの少しの心がけが大切です。


この記事を書いた人:みちよ

この記事をシェア!