文系が「おもしろい!」と感じたEV関連用語
いよいよわたしたちのところまで届き始めたEV。あたらしいコトはあたらしいコトバも連れてきました。きっと数年後には当たり前のように使うだろうけれど、今はまだ聞き慣れない。そこにおもしろさを感じます。文系的視点で気になったEV用語をご紹介します。
EV用語は音がおもしろい
先日公開したEV充電設備に関する記事を書くにあたって、当グループの営業担当や工事担当に取材を行いました。実際にお客さまにご案内する内容や、設備を選ぶとき、使用するときの注意点を聞くなかでこう思うことが何度かありました。
え? 今なんて言った?
EVや充電設備に関連する用語に、たびたび反応してしまったのです。EVは私たちの社会に浸透しはじめたところ。知らない用語があって当たり前です。しかしながら関心を引くポイントがちょっと違いました。
「それどんな意味?」というより「なにその響き」と音に対して興味を持ったのです。ちなみに意味はガソリン車に置き換えて考えると容易に理解できました。
この記事では、EVや充電設備についてまとめるなかでわたしがおもしろいと感じた用語をいくつかピックアップします。学びは少ないかもしれないけれど、いつもと違う視点で電気のことに興味を持ってもらえたらうれしいです。
満タンではなく「満充電」
ガソリン車の満タンは、EVでは満充電。「まんじゅうでん」です。100%充電されている状態のことをいいます。
避けられない違和感。まんじゅうです。EVの話をしていたのに、急に美味しそう。無視せずにはいられませんでした。
少しスマートに言い換えるなら「フル充電」がおすすめです。
ガス欠ではなく「電欠」
ガソリン車のガス欠は、EVでは電欠。「でんけつ」です。バッテリーにためていた電気がゼロになった状態のことをいいます。
電気が切れると「停電」とか「電池切れ」とか言っていましたが、それらとはまた違う表現。ガス欠に合わせてこのような言葉になったのでしょうね。
そもそもガソリンなのになんで「ガス」?と思っていたら、アメリカでは日常会話でガソリンをガスと言うらしいです
燃費ではなく「電費」
ガソリン車で言う燃費は、EVでは電費。「でんぴ」です。1kWhで走行できる距離を示します。
単純に音がおもしろいです。
燃費を「20km/ℓ」のように書くのに対して電費は「6km/kWh」と書きます。数字だけを見るとガソリンの方がコストパフォーマンスは高いように見えますが、これらの値をもとに1km走行するのにいくらかかるかを計算すると、ガソリン車の方が高くなります。走行コストはEVの方が抑えられます。
給油口ではなく「給電口」
ガソリン車で言う給油口は、EVでは給電口。「きゅうでんこう」です。
九州で電気工事に携わる人であれば、あの大手企業が浮かぶかもしれませんね。 ガソリン車の給油口は左右の違いはありますが、だいだいどの車も車体の後方についています。EVの給電口は車種でバラバラ。ボンネットに急速用と普通用がならんでいたり、ガソリン車と同じように車体の後方だったり、逆にフロントフェンダーの左右それぞれについていたりします。今後統一化されていくのでしょうか。
今は聞き慣れないけれど
取り上げたどの用語もまだまだ一般的とは言えません。しかしEVの普及とともに実際に使ったり耳にしたりする機会も増え、少しずつわたしたちの生活になじんでいくのだと思います。
「この前は電欠寸前だったから充電スタンドに駆け込んだ」
「うちは充電器があるから朝になればほぼ満充電だよ」
こんな会話がすぐ隣から聞こえてくる日はそう遠くないのかもしれません。