ホーム その他 知る、学ぶ。「ゼロ・エミッション」とは?

知る、学ぶ。「ゼロ・エミッション」とは?

これまで環境に関する重要なキーワードとして、「SDGs」や「RE100」、「カーボンニュートラル」「COP26」「ESG投資」など、たくさんのワードを取り上げてきましたが、こちらも外せないひとつ。それが「ゼロ・エミッション」です。詳しく見ていきます。

ゼロ・エミッションとは?

エミッション(emission)は放出・排出の意。直訳すると排出ゼロ。ここからも大まかなことは想像できますが、ゼロ・エミッションとは「廃棄物や排出物を有効活用するなどして、限りなくゼロに近づけること」を指したコンセプトです。特に近年では、CO2をゼロに近づけるという意味で多く使われます。1994年に国際連合大学(通称は国連大学、略称はUNU)が初めて提唱しました。実は国連大学は、唯一日本に本部がある国連機関。世界各地に拠点がありますが、その大元が東京都渋谷区にあると聞くと、何となく親しみも沸きますね。緊急な地球規模の問題解決のための研究や教育を使命としていて、その研究分野はかなり幅広くSDGsのすべての範囲を網羅しているそうです。

みちよ

日本発のコンセプトであるゼロ・エミッションは「ゼロエミ」と略されることも。ゼロエミで検索をかけるといろいろヒットしますよ。

「ゼロ・エミッション」が求められる背景

ゼロ・エミッションが求められるようになった背景には、「ごみ問題」や「気候変動問題」があります。調べれば調べるほど、大量生産・大量消費の経済社会から脱却し廃棄物ゼロの資源循環型社会を目指すゼロエミは、持続可能な社会の実現を目指すSDGsや、脱炭素とも深く関わっていることがわかります。もっと詳しい背景を学びたい方は、ぜひこれらの過去記事も併せてどうぞ。より深く理解できると思います。

「ごみゼロの日」からごみ問題を知りたい方へ より深刻な「海洋プラスチックごみ問題」についてはこちら 知る、学ぶ。「SDGs」とは 知る、学ぶ。「カーボンニュートラル」とは

家庭でできるゼロエミの取り組みは?

ゼロエミについて理解したところで、次は実践へステップアップを。家庭でも今すぐできる取り組みからをご紹介します。それぞれの背景や実践方法などは、過去記事でも取り上げていますので、気になった内容をチェックしてみてください。

●再エネ電気への切り替え

新電力の切り替え、メリットをおさらい

●せ家や家電を省エネ化

電力消費量が3分の1に!?家計と環境にやさしい「エコキュート 」

●エコドライブ

エコドライブのすすめ

●自宅でコンポスト

補助金制度もあり。 生ごみ処理機でニオイと虫を撃退

●持っている服を大切に着る、長く着る服を選ぶ

ファッションとごみ問題についてはこちら

●マイバッグ、マイボトル、マイ箸を使う

●物を長く大切に使う

●不要なものを捨てるではなく、リユースへ

3R活動とは?

企業が注目。話題の「ゼロエミ・チャレンジ」

企業ができる取り組みも家庭と同じく、再エネ電気や付加価値のある電気に切り替える、廃棄物を減らす、省エネ化などさまざまあります。

環境価値の高い電気を使う方法

根本は同じですが、事業を展開する企業だからこそ、大きな効果を期待できます。いち消費者として、また投資家として、各企業の取り組みが気になります。

そこで、「ゼロエミ・チャレンジ」です。こちらは経済産業省が、経団連やNEDOと連携して、2050の脱炭素化社会実現に向けたイノベーションに挑戦する企業をリスト化し、投資家等に活用可能な情報を提供するプロジェクト。選ばれた企業は「ゼロエミ・チャレンジ企業」となり、2021年10月7日時点で、623社にものぼっています。ゼロエミ・チャレンジ企業に選ばれると、この企業だけが使用できるロゴ マークを使って、取り組みを訴求することができます。

このロゴを目印に、企業の取り組みに注目してみましょう。リストも以下から確認できますよ。家庭で、個人で実践することはもちろん、このようなゼロエミ活動を積極的に取り組んでいる企業を「選ぶ」こともゼロエミ活動のひとつだと考えます。ぜひ、新しい視点で企業を見てみてください。自分自身のモノえらび、コトえらびにより納得できると思います。

環境経営をしている企業の目安はこちらにも!エコアクション21
この記事を書いた人:みちよ

この記事をシェア!